Our Story

わたしたちの物語

 

『 HAMADO 濱藤  』  =   濱口の「濱」と 近藤の「藤」 から 一文字づつとって名付けました

 

濱口氏との出会い

私の小学校時代の恩師のお墓参りをさせて頂いた後、帰り際
恩師の留守であるはずのお宅の前を何気なく見ると
見慣れない車が停まっていました。

恩師のお宅まで車を引返し、訪ねてみると
お二人の女性がいらっしゃいました。

名前を名乗り、お二人の素性をお聞きすると
恩師の娘さん姉妹でいらっしゃいました。

雪深い生家ではお母様(恩師の奥様)の介護を看るのに大変であると
いうことで、
糸魚川市内の比較的降雪量の少ない所に家を求め
普段はそちらで生活されていて、その日は
生家に風を通すためにいらしていたとの事。

この偶然の出会いから物語は始まりました。

濱口和博氏は恩師のお嬢様のお婿さんでいらして
伊勢神宮で有名な伊勢市のご出身。

高校卒業後上京され、東京で恩師のお嬢様と知り合いご結婚され
その後千葉県にて30年間建築事務所を経営なさっていました。
その後高齢のお義母様の介護の為に千葉の事務所を引き払い
糸魚川へおいでになったのでした。

濱口氏との出会いは、亡くなられた恩師が引き合わせてくださった
とてもありがたいご縁となりました。

奥様と知り合ってから8か月の間、濱口氏宅を訪ねても
氏とお会いすることが無く
氏は全国にお仕事の物件をお持ちで、青森県などは毎月のように
出張されていて、なかなかタイミングが合わずにいたのでした。

しかし、何故か
私がこのHAMADO濱藤を作りたいと助言を求めてお訪ねした時
初めてお会いすることが出来ました。

その時からHAMADO濱藤誕生物語は始まりました。

 

 

無色透明で木との相性が良いものは何か…

いろんなものを試しました。
濱口氏の倉庫をアトリエ(工房)にさせていただき
毎日のようにアトリエで実験をさせていただきました。

 

つづく

 

昨年お亡くなりになられた濱口氏の一周忌にあたる偲ぶ会が
5月12日に執り行われました。

奥様のご意向で、形式にとらわれない和やかであたたかな
偲ぶ会になりました。

氏の故郷伊勢市からは甥っ子さんがお出でになり、場を盛り上げて下さいました。
氏と一緒に皆さんで召し上がってと、伊勢志摩サミットで各国トップが集まったテーブルに出された

「作(ざく)」という日本酒を持参下さいました。

作という名前から、氏に気持ちを込めて「作れ!」とハッパをかけられているような気がしました。

口当たりが良く、味も最高
普段はお酒はあまりお飲みにならない
ご友人の方もぐいぐいと気持ちよく飲まれます。

氏と一緒にバーベキューで楽しんだ近所の友人も
あの時と同じようにギターで、氏との思い出を
しっとり噛み締めるように歌ってくれました。

 

 

2年前の2016年5月にバーベキューをした時の写真です。

懐かしい写真
今にも氏の笑い声が聞こえて来そうです。

 

本当に穏やかな偲ぶ会となりました。
奥様と妹さんの美味しい手料理と最高の日本酒
和やかであたたかな演出で
濱口氏も喜んで下さったのでは…

師の恩に報いる為にも 改めて頑張らねば と
心に誓いました。